【写真ハウツー】古い写真を表現する【Lightroom Classic】

埼玉県秩父のカメラマン、持田カメラです。
今回は、ハウツーということで、「安っぽい古い現像液で現像した写真みたいな表現方法」をご紹介したいと思います。

昔の写真てだいたいこんな感じよね

昭和40年代~50年代の写真て、だいたい赤っぽい感じになってて、すこしエモっぽい感じがたまんないですよね。昔って感じで。

これには2つ、説があって、ひとつはただ単に時間が経過して、表面に塗布した薬品が劣化してしまった説と、そもそも現像液が安い製品を使用したために時間の経過とともにこうなっちゃう説があったりします。これをLightroomの現像ツールで再現してみようじゃないかと、そういうことです。

トーンカーブでシャドウ(写真の暗くなっている所)をツブす

「今っぽい写真」感をなくすために、シャドウ部を潰します。

トーンカーブは、左から右へ、写真の暗い部分から明るい部分へ、どういう感じにしますか。というのを直感的に操作できるようにポイントを定め、上下することにより明るくしたり暗くしたり、強調したり弱めたり、といったことができます。

また、光の原理である赤、緑、青それぞれの色の部分を強調したり弱めたり、といったこともできます。

今回は、ざっくりしたので大丈夫ですので、灰色のところをクリックして操作します。

方眼紙のようなところに一本、右肩上がりの線が表示されていますが、これを実線が交差している箇所ごとにクリックして、黒い点を表示させます。その後、このポイントをなるべく左右方向にずらす(ドラグする)ことなく上下させ、しっくり来るポイントを探ります。

一番右の赤い丸はハイライト(写真の明るくなっている所)で、上げると明るくなっている部分が更に明るくなり、下げると(RAWで撮影している場合ですが)明るくなっている部分が暗くなり、明るい部分がよく見えるようになります。

真ん中編の赤い丸は中間基調の部分となり、上げると全体的に明るくなり、下げるとコントラストが強調されます。

その左隣の赤い丸は、写真の暗い部分を操作します。
上にに持ち上げると写真の暗い部分が少しだけ明るくなります。

なお、一番左下の点は、ちょっと持ち上げて、かつ、少し右にずらします。

たぶんこれをするだけで、写真全体がしっとりした写真になると思います。

カラーグレーディングで写真全体の雰囲気を変える

つぎに、写真全体の色調を補正する「カラーグレーディング」を行います。

グレーディングって動画でよく聞く用語ですね。

上の画像のようにすると、一番上の写真みたくなりますが、クリックとドラグ操作で良さそうなところを探ります。

映画のワンシーンのような演出を、この部分で行うことができます。

ビネット処理でグッと雰囲気が変わる処理をする

つぎに、周辺光量をどれぐらいまで調整するかを決めます。

いわゆる「ビネット(Vignette)」ですが、レンズを開放付近で撮影すると、写真の周辺が暗くなったりしますが、これをなくすための処理をしますが、今回は逆に周辺光量をあえて落として、写真の中央部分を強調させるような処理をします。

「適用量」のバーを右にスライドさせると写真の周辺部分が明るくなり、左にスライドさせると写真の周辺部分が暗くなります。(やり過ぎ注意)

現像した写真がこれ

真ん中の「<>」をマウスでドラグするか、スワイプすることによって、Before⇔Afterが比較できます。

気に入ったら「プリセット」で保存

Lightroom Classicの左画面の「プリセット」の「+」をクリックし、【プリセットを作成】を選択し、好きな名前をつけて保存させれば、次回以降のセットに役立ちますので、ぜひやってみてください。

デスクトップでセッティングしたプリセットをモバイル版でも共有できたらなぁと思いますが・・・

記事はここまで。
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