お疲れさまです。埼玉県秩父の出張撮影カメラマン、持田カメラです。
先日、PFUのキーボード「Happy Hacking Keyboard(HHKB)を購入しました。
1枚3万5千円もするキーボード
HHKBは、PFU社製(P=Panasonic(松下電器産業、大株主だった過去がありました)、F=Fujitsu FACOM(富士通)、U=USAC(ウノケ電子、元内田洋行のシステム会社))の頭文字を取った会社で、現在は富士通の完全子会社となっています。
スキャナ(ScanSnap)で世界ナンバーワンのシェアを誇り、今回紹介するHHKBも人気商品の一つです。
キーボードは文字を入力する装置ですが、キースイッチの裏側に装着されている接点によって、大きく種類が4つほどに別れます。
- メンブレン
キースイッチの裏側にシリコンのシートが一面に敷かれており、キーを押すことによってシリコンの凸面が押され、基盤の接点に触れることで文字が入力できるというもの。とても安いコストで製造されており、耐久性もそれなりです。 - パンタグラフ
キースイッチの裏側に、昔の電車にはよく見られたひし形(◇型)の装置のことをパンタグラフと呼びますが、このパンタグラフがスイッチの押下で伸び縮みしますが、その下に接点があり、文字の入力ができます。ノートパソコンや薄型のキーボードによく使われています。これが一番打ちやすいという人もいるのではないでしょうか。 - メカニック
キーボードを選ぶにあたって一番奥が深く、ベストなキーボードに巡り合うために苦労しそうなのが、このメカニカルキーボード。キーを押す指の力の強さによってキーの重さを変えることができるのも、このメカニックキーボードで、スイッチの色で、どれぐらいのキーの重さなのかを知る指標となっています。「赤軸」「青軸」「茶軸」なんて聴いたことがある方もいらっしゃると思います。 - 静電容量無接点
かなり贅沢な機構をしているのが、この静電容量無接点方式。
よく言われているのが、セブンイレブンに置いてあるセブン銀行ATMの、暗証番号なんかを入力する時に使われてるテンキーが、この静電容量無接点方式のものだと言われています。
今回購入したHHKBは、この方式が採用されており、キースイッチの下にバネがあり、このバネがある程度のところまで縮むと静電気が発生し、入力されたと判断されるんだそうです。耐久性に優れており、買ってしまうと半永久的に使えるんだそうです。そんな一生役に立つ買い物をサクッとしてしまって、緊張感ないなぁと思ってしまいます(笑)
あえての英語配列。
今回購入したのは、Professional Hybrid Type-Sというもので、しかも英語配列のものを購入しました。
というのも、世の中に数多とあるキーボードで、日本語の書いてあるキーボードはありますが、流石にかな入力をすることも一生ないですし、文字を入力する効率がとても高い英語キーなら、多少の「慣れ」は必要でも、慣れてしまえばこっちのもんだろうと思い、英語配列のキーボードを購入しました。
キーボード JIS配列とUS配列で違う点
日本語配列(JIS配列)とUS配列は、HHKBに限らずどのキーボードでも共通しています。
かんたんに説明すると、
- 「@ アットマーク」を入力するには、[ shift ] + [ 2 ] と入力。
- 以降、記号キーが一個ずつずれている感覚。
- 「_ アンダースコア」は、[ shift ]+[ ー ]
- 「= イコール」は、[ shift ]を押さずに入力できる。Excel使いにとってはかなり楽なのでは。
- 「+ プラス」は、[ shift ] を押しながら[=]。コチラもExcel使いにとってかなりだと思う。
- 「 ” ダブルクオーテーション」は、[ Enter ] の左隣。
- 「 : コロン」は、[ shift ] + [ ; ] と入力。
- 「 「 」 カギ括弧」の位置がちょっと変わってるけど、タイピングの効率がとても良い位置にある。具体的には [ Enter ]の上。
- 「¥」、「~」の位置関係が逆(だと思うぐらい、使用頻度の低いキー)
- [ Enter ] キーが横に長く、更にホームポジションに指をおいた時に、[ Enter ]キーとの距離が、JISキーと比べてキー2個分近いため、[ Enter ]キーが小指で叩きやすい。カチャカチャカチャ…ッターン!がなくなります(笑)
(2/25 追記 キー1個分でした。いずれにしてもホームポジションから小指で叩きやすい位置にあります。)
さらに、このHHKBでは、修飾キーが省略されており、
- Windowsキーが無いため、[ Ctrl ]+[ Esc ]キーで代用。
- [半角・全角]キーが無いため、[ Ctrl ]+「 ` 」キーで代用。
- Macで使用する場合は[Ctrl]+スペースを入力。
- ファンクションキーがないため、[Fn]+数字キーで代用
- 単独のカーソルキーがないため、[ Fn ] + [ ; ‘ / で代用するのだけど、これがあまり慣れない(笑)
おそらく、US配列のキーボードを愛用されている方にとっては、常識なことなんですが、この点でとりあえず戸惑いました(笑)
HHKB Windowsではキー配置の設定をする必要があります。
まず、Windowsパソコンに接続する際、キーボード裏のディップスイッチをWindows向きに設定させます。
また、Windowsを使用している場合は、購入後、USBないしBluetooth接続したあと、別途コントロールパネルでキー配列をUS配列のものに設定しないと、キートップに印字されたものと違う文字が入力されてしまう(でも、キーを見ないで入力するとJIS配列と同じになってしまう)ので、以下のように設定します。
- [Windows]ボタン→歯車をクリック
- 「時刻と言語」をクリック
- 「言語」をクリック
- 「優先する言語」からすでに導入されている「日本語」をクリック
- 「ハードウェア キーボード レイアウト」内の「レイアウトを変更する」をクリック
(画像は設定後の画像になってしまっています。キーボードレイアウトは106・109日本語キーボードと表示されています。) - 設定ウインドウのリストの中から、「英語(101/102キー)」を選択したあと、「今すぐ再起動する」をクリックします。再起動すると設定が完了となります。
「時刻と言語」をクリック。
MacBook AirではBluetooth接続して「尊師スタイル」で。
このキーボードは、Windowsはもちろん、Macでも使えることができます。
Macで使って、Bluetooth接続する場合は、本体裏面にあるディップスイッチで設定する必要があります。
ディップスイッチは6つありまして、スイッチ1をOff、スイッチ2をOnに設定します。
また、このキーボードは4つまでのデバイスでBluetoothが使えるようになります。
HHKBはユーザーコミュニティーが存在し、世界中にメンバーがいるそうです。
特にMacユーザーの皆さんにとって、独特のキーを置くスタイルが存在しており、上の写真のようにキーボードの上にHHKBを置くことを「尊師スタイル」と呼ぶそうです。
なんでも、リチャード・ストールマンという有名なプログラマーが、ラップトップコンピュータの上にキーボードを載せている写真がいかにも「それ」っぽいことから名付けられたそうですが、あっちの尊師じゃなくてよかったと思いました(笑)
Bluetoothで使い終わったら「Bluetooth抜け」必須
MacBook AirではBluetoothで使っていましたが、WindowsではUSB接続で使用していますが、その際、ディップスイッチでの操作の他に「Bluetooth抜け(と、勝手に言っちゃってるけど、USBモードに切り替える)」が必須になりますので注意が必要です。
この操作が必要になるので、購入して1日でぶっ壊したかと思いましたが、安心しました(汗)
ひとまず、HHKBに関する記事は、ここまでにしておきます。
次回以降、いつになるかわかりませんが、色んな使い方についてこのブログでお知らせしていこうと思います。
近頃カメラマンらしい活動が一切出来ていなかったので、散財しています(笑)