埼玉県秩父の出張撮影カメラマン、持田カメラです。
先日、キヤノンの業務用ビデオカメラ、XF400を購入しました。
すでに民生機を作っていない
記憶があやふやなのですが、キヤノンは数年ほど前から、民生機(家庭用)のいわゆる「ホームビデオ」を作っていません。
理由は私はキヤノンの人ではないのでよくわかりませんが、YouTuberの台頭や、デジタル一眼レフカメラの性能向上により、ホームビデオよりボケ感や画質のよりきれいなデジタル一眼レフカメラのほうが重宝されたり、動画の収録中も、キヤノン独自のフォーカス技術「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載したデジタル一眼レフカメラのほうが、写真も動画も撮影できるから、民生機があまり売れなくなってしまったからかな?と思います。
ちなみにですが、デジタル一眼レフカメラによる動画撮影は、29分59秒以上、撮影することができません。
これはEU圏で販売する際、関税がかかってしまうため、メーカー側で自主規制をかけていたからです。(しかし、2月1日に発効となった日欧EPA協定により、この制限は撤廃されました。その第一号はソニー製のα6400です)
そんなに長回しするような人は、雑談系ビデオブロガーの人しかいないでしょうし、10分程度の動画を撮影する人でも1時間とかそれぐらいかけて撮影するので、環境になれていくしかない我々にとっては、それになれていくしかありませんでした。
購入にいたったわけ
キヤノンは、デジタル一眼レフカメラでの4K撮影は、EOS 5D MarkIV、EOS Rの2機種にしか対応しておらず、 5D MarkIVに至っては4096*2160のいわゆる「シネマ4K」の撮影ができるのですが、 1.74倍にクロップされて撮影されてしまいます。
(令和元年10月21日追記)でもこれにはワケがあって、ドットバイドット(センサーの1ピクセルを1ピクセルとして撮影する)で撮影することによりセンサーサイズの「良いところ」だけを切り取るのですが、ほんとうに「良い画」を撮影するための仕様ということを認識していただきたいと思います。
たとえ24mmの広角レンズを持っていても、1.74倍の約42mmの、パースを活かしきれない動画になってしまうのです。しかも30p。
PanasonicのGH5も検討したのですが、フォーサーズのレンズをまた買い揃えなくてはいけないし、そもそも眼中にはありませんでした。
XF400 が あらわれた!
AX100 が かってほしそうに こちらをみている…
昨年末になって動画にも興味がわき始めて「持田くん、映像もできる?」みたいなことも言われるようになって、ドローンの購入も検討したのですが、私にはやはりビデオカメラのほうが良いなぁと思って、ビデオカメラを購入することにしました。
購入するときに検討していたポイントは
- 4K 60p の撮影ができる
- 24mm程度の広角撮影が可能
- XLR 端子を搭載し、バランス信号で音声を収録できる
- そこそこ安い
これらを吟味すると、ソニー製のFDR-AX100か、キヤノンのXF400が候補に上がりましたが、広角で撮影できることと、XLR端子を搭載している点からXF400になりました。
2019年6月末現在、どのお店でも248,000円の底値を提示しているなかで、京都にある「ビデオ近畿」では、ビデオマイクかカメラバッグをプレゼントするということで、こちらのお店で購入しました。
夕方4時頃に購入したのがその日のうちに配送の手配をしていただき、翌々日の午後には到着という神業をこなしていただきました。ありがとうございます。
音声はXLR端子を備えており、AZDENのマイクも音質が良くて申し分ないところですが、内臓のステレオマイクにもうちょっと奥行きというか、立体感のある音声を収録してほしかったなぁと思いました。
寺坂棚田でテスト
埼玉県横瀬町にあります「寺坂棚田」で本格的なハンズオン。ついでにYouTube動画もアップしましたので、どうぞごらんください。
この日は雨が降っていたので撮れ高があまりなくてサブリミナル的な一瞬で終わる動画を制作いたしました。