こんにちは、埼玉県秩父のカメラマン、持田カメラです。
ブライダルやコスプレ撮影を中心に、ストロボをよく使うのですが、自分にとってのストロボ探しの度は永遠に続くような気がしましたが、このたび終了したことをここに報告いたします。
1台目:キヤノン320EX
ワイド側のガイドナンバーは24(テレ側32)。一眼レフで動画を撮影できる時代になったので、LEDのモデルライトを内蔵したモデルになりますが、ビデオライトは1点しかなかったため、直に見るととてもまぶしく不評でした(笑)ただ、クラブ撮影の時は落とし物などをされるときにこのライトを点けるととても重宝された覚えがあります(笑)
レンズのズームを使うと本体と連動する、といった贅沢な機能はなく、手動で設定するのですが、この機構がスグに壊れてしまい、フル発光を続けているうちに本体からきな臭い匂いがするようになってしまったので、次のモデルを買うことにしました。でもまだ使えます。
2台目:キヤノン430EX II
ガイドナンバー43
ストロボをカッコよく使うために、キヤノンのスピードライトトランスミッターST-E2を使うため、また、光量も上記のものより大きいということで購入いたしました。
前出の320EXはマニュアル発光はカメラの設定画面で行うのですが、コチラは本体で行うことができますが、ボタンが押しにくく、また、ダイヤルで操作する方式ではなかったのですこし使いにくく、また、発光部分も左右ともに180°回転するのが望ましかったのですが、この機種については右90°、左180°と、グリップする方向によっては使いにくい機構が唯一の難点でした。
そのあたりのストレスは後継機の430EXII-RTで解決されているようです。また、キャッチライト兼バウンスカードは内蔵されていませんでしたが、後継となるこの機種から本体に内蔵となっています。
3台目:NISSIN Di700A
ガイドナンバー54。
いわゆる「サードパーティー」 製の機種になりますが、3万円しない価格帯(本体のみは2万4千円ですが、トランスミッターAir1とキットになっている商品については2万9千円)で、光量も430EX IIより大きく、電波によるスレーブ発光や、ハイパワーの電池パック、PS-8にも対応しており、現在もとても重宝しておりますが、このブログ開設時に修理から帰ってきたことを報告したり、ブライダル撮影ではオーバーヒート防止のための保護回路が働くなど、現場では頼りない場面もありましたので、今回紹介するストロボの購入にいたりました。
発光部分も左右ともに180°で、大容量のバッテリーパックにも対応したり、電波によるスレーブ発光(上記キヤノンの2機種は光通信のみ)にも対応しており、光通信では遮蔽するものがあると使えなくなりますし、独自の電波による通信で、マウントが違う同一機種を使っていても使用できるというのもこの機種の売りでしょう。
耐久性があれば良かったのですが、ついに理想となる機種に出会えましたので報告いたします。
4台目:キヤノン600EX III-RT
(左から、320EX、430EXII、600EXII-RT、寝そべっているのがNISSIN Di700A)となりますが、とにかくでかい。
以前購入したNISSINのバッテリーパックPS-8も使えますし、なにしろオレンジフィルターやディフューザーも付属しているではありませんか!無駄な出費をせずにすみそうですね!
キヤノン最大となるガイドナンバー60の大きな光量で、天井の高いブライダルの現場でも幅広く対応できそうです。
そもそも「ガイドナンバー」って何よ。
デジタルの時代になったので、特に気にするポイントではなくなってきたのですが、ISO値が固定のフィルムカメラ時代にはとても気にする数字でした。
大ざっぱに言いますと、数字が大きければ大きいほど、光量も大きく、被写体が遠くにいてもストロボの光を被写体に届けることができるのです。
今はデジタルになったので、被写体が遠くにあれば絞りを開放にするか、ISO感度を上げれば良いだけですからね。
購入の第一ポイントは「耐久性」
ストロボは通常、持っている能力の一部しか使用しておらず、「フル発光」という、ストロボの能力を十分に出してしまう機能があります。このフル発光を連続しますと内部の回路がオーバーヒートによる損傷を防ぐため、保護回路が働き、数分~数十分の間使用不可になります。
そうならないようにフル発光はどのストロボでも避けるべきなのですが、ISO感度を上げるとノイズがちになりますし、どうしようもないときは使います。
直近まで使っていたニッシンDi700Aは保護回路が働きやすく、サブ機としてキヤノンの430を使っていたこともありました。
今回購入した600EXII-RTは、メーカー公表によりますと従来品(600EX)に比べると1.5~2倍に性能アップした、とのことです。
多灯撮影に対応
例に漏れることなく、600EX II-RTは、多灯撮影にも対応しています。
キヤノンの現行機種には搭載(270EX II除く)している、電波によるワイヤレス通信も可能になりました。ただちょっと高いので、Amazonなどで中華製のトランスミッターの購入をオススメします。
ここでは試しに、キヤノン スピードライトトランスミッターST-E2で試してみました。
異常ありませんね。これで屋外で使えればなぁと思いますが、光通信は遮蔽物があったり屋外で使うと格段にパフォーマンスが下がってしまいます。
おっ!と思った機能。
まだ、購入して1日しか経過していないので、びっくりするような機能は見つけていないのですが、
600EXII-RT単体でマスターになることが出来て、スレーブとの区分けをひと目で分かるようにスレーブではディスプレイの色がオレンジ色になるではありませんか!
ちなみに「マスター(Master)」はストロボの親機で、外部のストロボを光らせるための信号を発信することができ、「スレーブ(Slave=奴隷=子機)」は、ストロボの光に反応して発光します。
高価な機種だとこんだけ機能がある(笑)
コレ単体で電波通信によるマスター/スレーブ、光通信によるマスター/スレーブ発光に対応しますし、600EXII-RTをスレーブにして、ST-E2のようなトランスミッターを使うような場合は「INDIVIDUAL SLAVE(単独スレーブ)」を使います。光通信によるマスター/スレーブとほとんど同じような振る舞いをします。
また、対応しているカメラに600EXII-RTを接続すれば、リモートでシャッターを切って撮影してくれる機能もついています。私のような人を撮影するよりか、撮り鉄のような人が使う機能なんだそうです。